遺族厚生年金は専業主婦の妻死亡の夫も受給することができますが、試算や受け取り方法を知っておきたいですよね。妻が亡くなった際の厚生年金は、夫が公務員でも子あり、子なしに関わらず受給できます。この記事では65歳以上なのかで条件が変わるなど詳しく解説をします! 共働きで子なしの場合、妻のほうが収入が多く死亡した場合は、夫は遺族年金の支給要件に当てはまりません。 この場合、遺族年金をもらうことはできません。子供の有無関係なく遺族厚生年金が支給される要件は、夫の年齢が60歳以上に限ります。 もらう年金が【国民年金(基礎年金)】または【厚生年金】のいずれであっても、子供が年金をもらうための受給資格(前提条件)は共通です。主に年齢制限、所得の制限があります。それぞれ分けて見ていきましょう。 親からすると、子供はいくつになっても子供ですよね。それは間違いないのですが【遺族年金】の制度上での子供とは、18歳に到達した年度末まで、とされています。簡単な覚え方として、高校卒業相当の年齢だと覚えればよいでしょう。 もうひとつの条件は、障害等級1級または2級を受 … 特に子供なしの場合ですと、子供がいるご家庭よりも受給額が少なくなる傾向にあります。, そのため「遺族年金があるから万が一の場合の保障はいらない」と考えていると、いざという時に生活費が足りない!なんて現象も。, そこで今回は、子供なしの場合の遺族年金について、国民年金or厚生年金など年金の種類別に詳しく解説していきたいと思います。, 万が一夫(妻)が亡くなってしまった場合、残された配偶者の生活を保障するために遺族年金はもらえるもの…と思ってはいませんか?, ここでいう「年金」は国民年金ならびに厚生年金どちらも対象ですが、遺族基礎年金を受給するためには「18歳までの子供がいること」が条件となっています。, 一方で遺族厚生年金は、厚生年金の被保険者が亡くなってしまった場合に遺族へ支給される遺族年金のこと。, 遺族厚生年金の条件にで子供の有無はみられませんが、支給対象となる遺族には優先順位があったり、年齢制限が設けられていたりするので要注意です。, なお、こちらの記事では遺族年金の手続きやよくある疑問にお答えしています。詳しい内容を知りたい方は、ぜひご覧ください。, つまり子供が大きくなり親元から巣立っていく頃には、それまでもらえた遺族年金の受給額が減る(もしくは支給終了)となるということ。家族のライフプランの変化に合わせて、万が一の生活設計を考えるようにしたいものですね。, ただし、亡くなった方が国民年金?それとも厚生年金?どちらの被保険者だったかでもらえる遺族年金は異なるのです。, 子供なしの場合でも、受給要件と対象者の要件を満たせば遺族年金(遺族厚生年金)をもらえる可能性があります。, ちなみに妻が受給する場合は、30歳未満の方ですと5年間のみの有期年金となり、また夫が受給する場合は55歳以上でないと受給できません。, 厚生年金の被保険者である配偶者に万が一のことがあった場合、残された家族が遺族年金を受け取れるなら生活費の足しになるはず。しかし、年齢制限があるので万が一の生活設計を考える際にはこれらの点を考慮しつつ、組み立てる必要があります。, では、自営業者などが加入している国民年金の第1号被保険者だった方が亡くなった場合はどうでしょうか?, ただし例外として、60歳以上65歳未満の妻には「寡婦年金」が支給されます。寡婦年金の支給要件は次のとおり。, これらの要件を満たす場合、妻は夫がもらえるはずだった老齢基礎年金の4分の3を受け取ることができます。, ここまでは、国民年金の場合・厚生年金の場合にわけて遺族年金の受給資格についてみてきました。しかし、いずれにも該当しない、いわゆる「遺族年金をもらえない方」は何も受け取れないのでしょうか?, 実は、第1号被保険者の方が亡くなった場合で保険料納付期間が36カ月以上ある場合には、遺族に「死亡一時金」というものが支給されます。, 死亡一時金は、老齢基礎年金や障害基礎年金を受給せずに亡くなった場合に支給されます。受給できる対象者は次のとおり。, 対象者はこのようになっていますが、亡くなった被保険者と生計を同一にしていたことが条件です。, また36カ月以上の付加保険料納付実績があれば、8,500円が加算されるとのこと。もし寡婦年金の受給資格がある場合は、どちらかを選択することになります。, 遺族年金の受給要件やもらえる対象者がわかったところで、具体的に遺族年金はいくらくらいもらえそうなのか?という点は知りたいですよね。, そこで共働きでかつ子供なし夫婦場合で考えられる以下のパターンで見ていきたいと思います。, 夫が会社員の場合、妻は遺族厚生年金を受給できます(ただし妻が30歳未満なら5年間の有期年金)。, 遺族厚生年金は夫の報酬に比例するので一概にいくら?とはいえませんが、残された妻は年間およそ51.4万円(月額4.2万円)ほど受け取れることになります(夫の年収が500万円、年金への加入月数が300月の条件で計算)。, また、妻が40歳以上なら中高齢寡婦加算として年間およそ58.5万円が加算されます。(65歳まで), 例外的に妻が60歳以上65歳未満の場合は寡婦年金が支給されます。(ちなみに寡婦年金の支給額は夫がもらうはずだった老齢基礎年金の4分の3です。), ただし、年金ではないですが夫の付加保険料納付実績が36カ月以上ある場合、死亡一時金として12万円~32万円(36カ月以上なら+8,500円)が妻に支給されます。, 妻が会社員だった場合、厚生年金の被保険者となっていても、たいていの場合夫は年齢制限により遺族厚生年金を受給できないケースが多いです。, 受給額は会社員の夫が亡くなった場合と同様の計算、つまり妻が老後もらえるはずだった厚生年金の4分の3が目安となります。ちなみに男性の場合、寡婦年金はありません。, また妻が自営業者だった場合ですが、こちらは死亡一時金のみとなり、夫が亡くなった場合と同じように12万円~32万円(付加保険料納付実績が36カ月以上なら+8,500円)となります。, そのため、もし夫・妻のどちらかに万が一のことが起きた場合、残された配偶者は働きにでる・もしくは働き続けるという選択肢になることが多いでしょう。, しかし、それでも生活費が足りない・または働けないといった場合には、必要な額の死亡保障を用意しておくことが重要です。, ただ、「死亡保障を」といっても夫(妻)がどの種類の年金に加入しているか?によってもらえる年金額が異なりますので、まずは保険のプロに相談してみるのも手ですね!, 遺族年金は、子のない世帯よりも子のある世帯の方が手厚く、また、妻にだけ寡婦年金の権利があったり、夫が遺族厚生年金を受け取れるのは55歳以上という条件があったりと、妻に比べて夫の方が条件が厳しいのが特徴です。, 18歳とは、正確には18歳到達年度の3月末日を過ぎた子供のことです。(ただし子供が障害年金の障害等級1~2級に該当する場合は、20歳未満), そしたら、妻が厚生年金の被保険者だったとしても、夫は55歳以上じゃないと遺族厚生年金を受け取れないってことですか?そんなぁ~(泣), そのとおりです。しかも、夫が受給要件を満たしていたとしても、支給開始は60歳からとなっています。, ちなみに遺族厚生年金を受け取る妻が40歳以上65歳未満で、かつ遺族基礎年金を受給していない場合、中高齢寡婦加算という加算制度があります。, そうですね!ただし、優先順位の1番が妻ではなく「配偶者」となっていること、そして孫より父母の方が優先されるなど、わずかですが異なっているんですよ。, この死亡一時金には申請時期に時効があり、死亡した翌日から2年経過するともらえなくなりますので注意してください。, もし自営業者で国民年金に加入しているなら、あんまりもらえないんッスね。でも、それだと残された奥さんは大丈夫なのかな?, 基本的に国民年金の保証は最低限となっているので、残された妻が働き続けた場合でも生活費が不足するようでしたら、夫は生命保険に入っておくなど対策はしておいた方がいいですね。, 子供なしの場合のご夫婦だと、もらえる遺族年金が少ないというのは本当でした。国としても子供がいる家庭は遺族基礎年金といった手厚い保障を用意していますが、子供なしの場合は遺族厚生年金もしくは国民年金の死亡一時金ぐらいとなります。. 国民年金の被保険者等であった方が、受給要件を満たしている場合、亡くなられた方によって生計を維持されていた「子※のある配偶者」または「子※」が、遺族基礎年金を受け取ることができます。 ※子とは. 遺族年金を受給できるかどうかを考える上では、『受給できないパターン』を抑えておくべきです。 中でも注意すべきは、遺族基礎年金・遺族厚生年金共に 『死亡した人によって生計を維持されていた』 必要があるという点。 遺族年金と収入の関係を解説します。 ・遺族年金を受給できる遺族の収入は、年収850万円(所得655万5,000円未満) 遺族年金を受給できるのは、被保険者が亡くなったときにその方により生計を維持されていた配偶者などです。 遺族厚生年金は専業主婦の妻死亡の夫も受給することができますが、試算や受け取り方法を知っておきたいですよね。妻が亡くなった際の厚生年金は、夫が公務員でも子あり、子なしに関わらず受給できます。この記事では65歳以上なのかで条件が変わるなど詳しく解説をします! 遺族基礎年金の受給資格があるのは、亡くなった方によって生計を維持されていた「18歳到達年度の末日までの間にある子のいる配偶者」または「子」です。 遺族厚生年金を受け取れる人 厚生年金に加入中の人が亡くなった場合は、遺族厚生年金を支給され … 遺族年金は遺族基礎年金と遺族厚生年金に分けられます。 それぞれの支給対象者は以下の通りです。 なお、ここで言う「子」については、18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子、または、20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級に該当し、婚姻をしていない子を言います。 18歳の年度末までの子がいる夫婦共働きの世帯で妻が亡くなった場合、末の子が18歳の年度末を迎えるまでは、遺族基礎年金と、子に支給される遺族厚生年金を受給することはできますが、夫が55歳未満であれば夫には遺族厚生年金の受給資格はありません。 遺族基礎年金を受け取れる遺族は、「子のある配偶者」または「子」に限られているからです。 ただし、夫が「厚生年金または共済年金」に加入している場合は、子どもがいなくても「遺族厚生年金」は受け取れます。 遺族年金は、家族に万が一のことがあった場合に残された遺族の生活を国が保障する制度です。夫婦で家計を支える共働きの場合、妻に万が一のことがあっても、夫は遺族年金を貰えないということがあるのです。今回は、共働き妻が死亡した場合の遺族年金について解説します。 ※ただし、当サイトはフィーチャーフォン(日本型携帯)での閲覧には最適化されておりません。. 子どもがいない夫婦です。会社員の夫が亡くなった場合、遺族年金はどれくらいもらえるのでしょうか?, 遺族厚生年金(障害厚生年金も)では、②も③も合算対象期間(カラ期間)ではなく、保険料納付済期間として扱われます(受給資格期間としてのカウントだけではなく、年金の額にも反映される)。. つまり、お子さんのいない共働き夫婦で夫が自営業の場合、妻が受け取ることのできる【遺族年金】はゼロということになります。 一方、お子さんのいらっしゃるご夫婦であれば、 お子さんが18歳になった年度末までは「子」とみなされて、子供の分の【遺族基礎年金】も同時にもらえます。 共働きの妻にとっての「所得655.5万円の壁」を知っていますか? 遺族年金の所得制限「年収850万円未満」について徹底解説 夫が死亡した時に、共働きの妻の前年の収入が851万円でした。 遺族年金をもらえる条件として、妻には年収850万円未満の所得制限があります。 子供がいない国民年金加入世帯の場合は、遺族年金のパターンは1つしかありません。 この場合、 遺族年金は一切受給できません。 遺族基礎年金は、子がいることが受給の絶対要件となっています。 先ほどご説明したとおり、遺族基礎年金はお子さんがいなければ受給対象となりません。 ちなみにお子さんが18歳を過ぎると、「子供なしの場合」であるとみなされてします。 18歳の年度末までの子がいる夫婦共働きの世帯で妻が亡くなった場合、末の子が18歳の年度末を迎えるまでは、遺族基礎年金と、子に支給される遺族厚生年金を受給することはできますが、夫が55歳未満であれば夫には遺族厚生年金の受給資格はありません。 一家の大黒柱として働いてくれていた人が亡くなると、遺族の生活が脅かされてしまいます。 遺族の生活をサポートするため、一定の要件を満たす場合には、遺族年金が支給されます。 この記事では、遺族が知っておくべき遺族年金に関する […] 遺族年金には「 遺族基礎年金 」「 遺族厚生年金 」があり、亡くなられた方の年金の納付状況などによって、いずれかまたは両方の年金を受け取ることができます。 遺族基礎年金を受けることができるのは 「子」がいる場合のみ です。 国民年金の被保険者等であった方が、受給要件を満たしている場合、亡くなられた方によって生計を維持されていた「子※のある配偶者」または「子※」が、遺族基礎年金を受け取ることができます。 ※子とは. 子の加算 第1子・第2子 各 224,900円 第3子以降 各 75,000円 (注)子が遺族基礎年金を受給する場合の加算は第2子以降について行い、子1人あたりの年金額は、上記による年金額を子供の数で除した額。 配偶者が亡くなった場合、遺族に国から「遺族年金」支給されます。近年増える共働き世代ですが、妻が亡くなるか、夫が亡くなるかで支給される金額が異なります。また、子供がいない世帯も金額が変わります。遺族年金について知識を深めておきましょう。 私の両親は二人とも元公務員で、退職後はともに年金を受給していました。先日、父が他界しましたが、母は遺族年金を受け取ることはできるのでしょうか? ちなみに、共働きでしたので、母は父の扶養にはなっていませんでした。無料の保険相談なら20年間の相談実績を誇る「保険クリニック」 遺族年金は故人が自営業者の場合は18歳未満の子がいる場合しかもらうことができません。夫を亡くした妻で遺族年金をもらえない人には寡婦年金が支給されます。この記事では寡婦年金の支給を受けるための手続きなどをご紹介します。 共働きの妻にとっての「所得655.5万円の壁」を知っていますか? 遺族年金の所得制限「年収850万円未満」について徹底解説 夫が死亡した時に、共働きの妻の前年の収入が851万円でした。 遺族年金をもらえる条件として、妻には年収850万円未満の所得制限 … 生計を支えていた家族が亡くなると、残された配偶者や子どもは悲しいだけでなく、生活の維持にも不安を覚えることでしょう。遺族年金は遺族の生活を支えてくれます。遺族年金の種類は、「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2種類です。ここからは、それぞれの遺族年金の概要と受給要件について確認していきましょう。 遺族基礎年金とは? 国民年金に加入していた方が亡くなった場合に、子どものいる配偶者や子どもに対 … 子とは、3月31日時点で18歳までの子、または20歳未満の障害年金の障害等級1級または2級に該当する婚姻をしていない子を指し、受給者の年収は850万円未満が条件です。 遺族基礎年金額 = 基本年金額(2020年老齢基礎年金額満額:781,700円) + 子の加算 ※18歳到達年度の末日までの子、または20歳未満で1・2級の障害状態の子 ※遺族年金等は、遺族基礎年金、遺族厚生年金、中高齢寡婦加算の合計額(平成30年度)であり、経過的寡婦加算を含まない ※厚生年金への加入期間を25年(300月)として計算 配偶者が亡くなった場合、遺族に国から「遺族年金」支給されます。近年増える共働き世代ですが、妻が亡くなるか、夫が亡くなるかで支給される金額が異なります。また、子供がいない世帯も金額が変わります。遺族年金について知識を深めておきましょう。 遺族基礎年金の受給可否は自営業世帯と同じ。 遺族厚生年金は子どもの有無に関係なく妻は一生涯受け取ることができる(ただし、子どものいない30歳未満の妻は5年間の有期年金)。 子どものいる妻 子ども3人の期間: 年額1,306,500円(月額108,875円) 共働き世帯、妻が亡くなっても遺族年金は少なく子なし だと ... 共働きの会社員で子がいなければどうか。「夫の死亡時に妻が30歳未満なら遺族厚生年金は5年間で終わる」(持立氏)が、30歳以上で再婚もなければずっともらえる。 遺族年金は故人が自営業者の場合は18歳未満の子がいる場合しかもらうことができません。夫を亡くした妻で遺族年金をもらえない人には寡婦年金が支給されます。この記事では寡婦年金の支給を受けるための手続きなどをご紹介します。 遺族年金は、遺族基礎年金と遺族厚生年金に分けられます。亡くなった人が自営業者で18歳未満の子供がいる場合、遺族基礎年金のみ支給。会社員で18歳未満の子供がいる場合、遺族基礎年金に加えて、勤続年数や年収に応じた額の遺族厚生年金が支給されます。 会社と個人ダブル節税効果の国の制度確定拠出年金導入を銀行での運用経験をもとにフルサポート!!! 生計維持をしていた配偶者が亡くなった時に支給される遺族年金ですが、2種類あるのをご存知でしょうか? 今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者のhirokiさんが、 支給されるのが限定… 「遺族年金は70歳以上でももらえますか?」と心配されている方が多くいらっしゃいます。 この記事は、この点について、金額の計算方法も含めて、わかりやすく説明します。 また、自分の年金と遺族年金の両方を一緒にもらうことができ […] 先日青山FPが主催するランチ会でiDeCoについてのお話を聞かせていただきました。とても分かりやすく説明していただきiDeCoの素晴らしさがよくわかりました。, どこの金融機関にも所属しておらず、相談者本位で相談にのっていただけるとのことで、とても良い方に巡り合えたことに感謝しています。, 先日そのことを友人と話していたら、老後の年金の話からいつの間にか遺族年金について話が広がっていきました。, 51歳になる主婦です。53歳のサラリーマンの夫と二人暮らしで子供はいません。今までパートで働く程度で会社で働いたこともありません。, 先日ご主人が自営業の友人と話をしていて、子どもがいないと遺族年金が出ないと聞いて急に不安になってきました。, これまで収入面ではすべて夫に頼ってきました。万一夫に先立たれた場合、私の場合も遺族年金は出ないのでしょうか。もし出る場合、どれくらいの遺族年金が受けられるのでしょうか。, 遺族年金というのは、一家の大黒柱が死亡した場合に、残された遺族の生活が困窮しないように支給される公的年金の一つです。大きく分けて二つのものがあります。国民年金を財源として支給される遺族基礎年金と厚生年金を財源として支給される遺族厚生年金です。ご存じの通り、国民年金は日本に住む全ての人に加入義務がありますから、自営業者の方もサラリーマンの方も国民年金加入者が亡くなった場合、遺族基礎年金が支給されます。しかし遺族基礎年金は18歳未満の子どもを支えることを目的としていているため、子供がいない世帯には支給されません。お友達はこのことを言っておられたのでしょう。, 自営業者の方は国民年金に加入していますから、亡くなった場合、遺族の方に支給される可能性のあるのは遺族基礎年金です。しかし、死亡した被保険者の遺族の内、その死亡した被保険者によって養われていた(生計を維持されていた)18歳の年度末までの子がいることが支給の要件となっています。ですから、子どものいない場合は遺族基礎年金は支給されません。, これに対して厚生年金にも加入しているサラリーマンと公務員の方にはは、18歳未満の子どもがいない方でも支給対象となる遺族年金の上乗せがあります, 死亡時には退職していたときでも、死亡の原因となった傷病の初診日がサラリーマン時代(厚生年金加入)で、かつ、死亡日が初診日から5年以内、あるいは障害厚生年金を受けられる方であれば支給されます。, 但し、ご主人が現役の時に亡くなられるか(短期要件)リタイア後の老齢年金受給中に亡くなられるか、あるいは老齢厚生年金受給資格を満たしたときに亡くなられるか(長期要件)やご主人が亡くなられたときの奥様の年齢によって支給額が大きく異なる場合があるので注意が必要です。, 遺族年金は死亡日要件と保険料納付要件を満たした人が死亡した時に、一定の要件を満たした遺族に支給されます。, (1)死亡日が属する月の前々月までの国民年金被保険者期間のうち、保険料未納の期間が3分の1未満であること, (2)平成38年3月31日以前の死亡については、死亡日の属する月の前々月までの1年間に保険料の未納期間がないこと, では、具体的にこの二つの要件に合っているのかをねんきん定期便やねんきんネットで確認するにはどうしたらよいでしょうか。, 死亡日の前日において、死亡日の属する前々月までに国民年金の被保険者期間があり、その被保険者期間のうち、3分の2以上の期間納付済みか免除されているかどうかを判定する必要があります。, 納付しているとみなされるのは、保険料納付済み期間と保険料免除期間(学生納付特例、納付猶予等を含む)の合計です。, ・旧国民年金の第1号被保険者期間で保険料を納付した期間(追納及び後納によって保険料を納付した期間を含む), ・国民年金の第2号被保険者期間(厚生年金の被保険者期間)のうち、20歳以上60歳未満の期間, ・昭和36年4月~昭和61年3月の厚生年金被保険者期間の内、20歳以上60歳未満の期間, 上記②は、合算対象期間(カラ期間)と呼ばれ、老齢基礎年金と老齢厚生年金では年金をもらうための受給資格期間を満たすための期間としてはカウントされますが、年金の額には反映されません。, また、③も老齢基礎年金と老齢厚生年金では合算対象期間(カラ期間)となることがあります。, ねんきん定期便では、②、③が「合算対象期間等(うち特定期間)(d)」の欄に記載されています。, いずれにしても、遺族厚生年金(障害厚生年金も)では、②も③も合算対象期間(カラ期間)ではなく、保険料納付済期間として扱われます(受給資格期間としてのカウントだけではなく、年金の額にも反映される)。, 結論としては、遺族厚生年金の保険料納付済期間はねんきん定期便の①の欄「受給資格期間(a+b+c+d)」に書かれた期間ということになります。, この期間を国民年金加入期間である480か月(20歳から60歳まで)で割った結果が2/3以上であれば、保険料納付要件の(1)を満たすこととなります。, 障害年金を受給していたり生活保護をうけている人は法定免除、前年の所得が一定額以下の場合は全額免除や一部免除、50歳未満(平成26年6月までは30歳未満)で前年の所得が一定額未満の場合は猶予、学生には学生納付特例が適用されます。, 3/4免除期間、半額免除期間および1/4免除期間は、それぞれ免除されない部分の保険料が納付されている場合に限り、保険料免除期間として計算されます。免除された部分の保険料が追納された期間は、保険料免除期間から除かれます。, ねんきん定期便の②の欄に「納付」、「免除」、「未納」などの表示がされていますが、直近の状況を知ることはできません。, しかし、人間のあらゆる仕事がロボットに任せられていくことには大いに危惧を抱いています。全ての判断が1+1=2という論理性に基づいて行われ、なんの遊びもない世界は人間を窮屈にさせ、人間の楽しみや精神的なゆとりを奪ってしまいかねないと考えているからです。, しかしながら、この年金に関する判定や事務手続きについては、大半の部分をロボットに置き換えさせて良いのではないかと考えています。いや、むしろ一刻も早くロボットに置き換えるべきではないかと考えています。, 実は、このコラムの正確性を期すために遺族年金の保険料納付要件についていくつか確認をしました。, 「2/3納付や直近1年間に未納がないというのは、ねんきん定期便やねんきんネットのどこでどのように確認すればいいのでしょうか?」という質問を、ねんきん定期便に書いてある「ねんきん定期便・ねんきんネット等専用ダイヤル」に掛けて聞いてみましたが、遺族厚生年金の要件については「ねんきんダイヤル」に聞いてくださいといわれてしまいました。紹介された「ねんきんダイヤル」に電話を掛けると、ねんきん定期便やねんきんネットの見方に関するものなので最初に掛けた「ねんきん定期便・ねんきんネット等専用ダイヤル」に聞いてくださいと言われてしまいました。, 「ねんきん定期便・ねんきんネット等専横ダイヤル」と「ねんきんダイヤル」の違いも知らず、不明な点を知りたいという目的だけのために電話を掛けたので、何度も電話をかけなおしているうちに今どちらに掛けているのかがわからなくなってしまいました。, しかし、その答えは遺族厚生年金について、合算対象期間(カラ期間)と保険料納付済期間とを混同した回答でした。, 本文に書いた②の期間は保険料納付済期間としては考えないので、ねんきん定期便の受給資格期間から②の期間を除いた期間を480カ月で割ったものが2/3以上あるかで、年金をもらうための受給資格期間を満たすかを判定するという回答でした。, 正しくは、遺族厚生年金(障害厚生年金も)では②も③も合算対象期間(カラ期間)ではなく、保険料納付済期間として扱われます(受給資格期間としてのカウントだけではなく、年金の額にも反映される)。, 制度の改正が何度もあり、いつからいつまでについてはこうだがこの期間についてはこうだとか、老齢厚生年金についてはこうだが遺族厚生年金についてはこうだといったように規定が大変複雑化しています。そのため、部署を分けて対応しているのでしょうが、全体を把握できる人がいなくなってしまっているのでしょう。, また、そのことがセクショナリズムが蔓延してしまうということにもつながっているのかもしれません。, そして、年金記録が間違ったまま放置され、消えた年金問題が今もなお解消されていないことにつながっているのかもしれません。, このような作業は、一昔前のAI(人工知能。現在は囲碁などで有名になったような機械学習やディープラーニングを使ったものがAIと呼ばれ、一昔前のものは人口知能ではないという人もいます)であるエキスパートシステムが大変得意とするところです。, 人間の知識・経験を一つの機械に教え込めば、たくさんのその分身が同等のサービスを多くの人々に同時に提供することが出来るようになります。, まさに、この年金の分野に使うと国民のために非常に大きな貢献となるのではないかと思います。, しかし、それまでは信頼できる専門家を選び、わからないことは相談することが重要ですね。, 短期要件によって支給される遺族厚生年金は、死亡した人の被保険者であった期間は問われません。そして、最低でも300か月分の年金が支給されます。一家の大黒柱が現役で若くして亡くなったときに、遺された妻や子に支給されることを主な目的としています。, 長期要件の遺族厚生年金は、主として夫に先立たれた妻に支給されることを想定しています。典型的な家庭では、夫に先立たれ妻はその後も生活をしていかなければなりません。夫が死亡すると夫に支給されていた老齢厚生年金が支給されなくなります。遺された妻の老齢厚生年金は無いか少額なのでその後も夫がもらっていた老齢厚生年金の一部を妻が引き継ぎ、妻の老後の生活資金とするのが長期要件による老齢厚生年金の趣旨です。(2017年以降受給資格期間10年で老齢厚生年金が受給できるようになりましたが、長期要件はあくまでも受給資格期間300ヶ月です), このため、長期要件の遺族厚生年金には300か月の最低保障はありません。また、死亡した人(多くの場合、夫)が老齢厚生年金を受給していたか、あるいは受給資格期間を満たしていたかが要件となります。, 短期要件に該当すれば300か月のみなしが適用され被保険者期間が300か月に満たない時でも300か月分の保険料を支払ったとみなして年金額が算定されます。, これに対して、長期要件の場合は300か月のみなしの適用がないので、場合によっては1か月分の保険料で算定された遺族厚生年金しか受給できない場合もあり得ます。, 2018年8月1日から公的年金をもらうために必要な期間(受給資格期間)が25年から10年に短縮されました。しかし、これは老齢年金についてのことです。遺族年金をもらえる要件である長期要件の25年は変わりません。つまり、25年以上掛けていなければ遺族年金を遺すことはできないので注意が必要です。(国民年金に用意されている遺族補償の「寡婦年金」は10年でもらえるようになりました), 老齢厚生年金の計算法で計算した金額のおよそ4分の3になります。但し、短期要件で受給権を取得した時には老齢厚生年金被保険者期間300か月分の最低保障があります。, 例)厚生年金被保険者が亡くなった時点での老齢厚生年金・・・A、厚生年金加入期間・・・B, 遺族厚生年金を受給している妻の場合、遺族基礎年金終了時に40歳以上、あるいは厚生年金加入の夫が死亡した時点で40歳以上の子のない妻には、65歳まで中高齢寡婦加算という手当が上乗せ追加されます。, 65歳になる前まで中高齢寡婦加算が遺族厚生年金に加算されます。65歳で中高齢寡婦加算は終了して、自分自身の老齢年金の支給が始まります。, (但し、奥様が以前会社勤めをしておられたことがあり老齢厚生年金が受給できる時には遺族厚生年金と老齢厚生年金の併給調整が行われます。ご相談者様は会社勤めされたことがないとのことですので、これは関係ありません), この場合は、奥様が40歳未満ですので中高齢寡婦加算の支給はありません。65歳で自分自身の老齢年金の支給が始まります。, 余談ですが、奥様が30歳未満の場合、なぜ遺族厚生年金の支給は5年間のみなのでしょうか。, ほとんどの場合、遺族年金を受取ることの出来るのは死亡した夫または妻の配偶者となります。しかし、離婚が絡んで子に優先的に支払われる場合や父母や祖父母に支払われることもあります。遺族厚生年金を受給できる人のうち唯一、妻だけが年齢にかかわらず受給権が発生します。そのため若くして遺族厚生年金の受給権を取得して、まだ働けるうちから一生涯もらい続けることが出来るということが問題視されていました。そのため、受給権を30歳未満で取得した時は、扶養する子がいる場合を除き5年間の有期年金となりました。, その他の受給権者については、受給権の取得や受給できる期間について年齢制限が設けられています。, ご主人様が今お亡くなりになると②の金額のおよそ4分の3が遺族厚生年金として奥様に支給されることとなります。ご相談者様の場合、計算の結果遺族厚生年金は約40万円でした。そして、更に65歳になる前まで約58万円が中高齢寡婦加算として支給されます。, そして、65歳からは、奥様の年金定期便の①に記載された金額が奥様に支給されることとなります。ご相談者様は過去に未納もないため、このまま継続していけば老齢基礎年金満額を受給することになります。ここでは老齢基礎年金満額を約80万円とご説明しました。, 自営業者の場合の遺族基礎年金に比べてサラリーマンであるご相談者様の遺族厚生年金のほうが手厚い保障があることを知り、ひとまずほっとされていました。, 既に十分な蓄えがあれば別ですが、そうでない場合にはこの不足する分を生命保険で準備しておくことも重要な選択肢の一つとなります。, 人生100年時代といわれる現在、ご相談者様はまだ人生の半分に差し掛かったばかりです。単なる貯蓄ではなく投資をしながらお金を育てていくことも考える必要があります。, どのような生命保険がベストなのか、また人生100年時代に対応できる安定した投資をするにはどのようにしたらよいのか、更にご提案させていただくことになりました。, 遺族基礎年金 遺族厚生年金 保険料納付要件 保険料納付済期間 合算対象期間 カラ期間 死亡日要件 短期要件 長期要件 中高齢寡婦加算 遺族年金 厚生年金保険 保険料免除 国民年金. 遺族年金は遺族基礎年金と遺族厚生年金に分けられます。 それぞれの支給対象者は以下の通りです。 なお、ここで言う「子」については、18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子、または、20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級に該当し、婚姻をしていない子を言います。 遺族基礎年金の受給可否は自営業世帯と同じ。 遺族厚生年金は子どもの有無に関係なく妻は一生涯受け取ることができる(ただし、子どものいない30歳未満の妻は5年間の有期年金)。 子どものいる妻 子ども3人の期間: 年額1,306,500円(月額108,875円) 子どもがいない夫婦です。会社員の夫が亡くなった場合、遺族年金はどれくらいもらえるのでしょうか? 。ご相談者様 DATA 【年齢】51歳 【職業】専業主婦 【性別】女性 【家族構成】サラリーマンの夫と2人暮らし(子供はいません) 相談しようと思ったきっかけ(アンケート抜粋) ・・・。 遺族年金受給可否のポイント. 遺族基礎年金は、子供なしの場合だともらえない. ?「老後は年金で安泰!」というのは一昔前のことで、今は「年金、本当にもらえるの?」といった、年金に対する不信…(2020年11月28日 20時30分0秒) Copyright (C) FP相談事例集 All Rights Reserved. 遺族年金受給可否のポイント. 子の加算は、第1子と第2子が各22万4,500円、第3子以降は各7万4,800円で、子どもが遺族基礎年金の受給者になる場合は、第2子以降について加算 … 老後や年金に不安を抱く人ほど、意外と基本を知らない! 遺族基礎年金と遺族厚生年金それぞれについて見てみましょう。 ・遺族基礎年金 78万100円+子の加算/年. 遺族年金と収入の関係を解説します。 ・遺族年金を受給できる遺族の収入は、年収850万円(所得655万5,000円未満) 遺族年金を受給できるのは、被保険者が亡くなったときにその方により生計を維持されていた配偶者などです。 現役世代こそ知っておきたい「遺族年金」のキホン(東証マネ部!)“老後に受け取るもの”というイメージが強い年金。しかし、65歳以上に支給される「老齢年金」は、年金の種類の1つに過ぎ … 【fp執筆】夫や妻が死亡すると、悲しみのあまり普段の生活もままならない状況が続きますが、現実は非常にシビアで、いくら普段通りに生活が出来ないとしても、生活費の支払いは待ったなしです。このような経緯もあり、遺族年金はご遺族にとって生活の要となる非常に貴重な収入源です。 遺族年金のもらえる遺族には子(養子も含む)も含まれます。 この、子の受給権について少し詳しく書きます。 まず、子の受給権発生要件には、親が死亡したときに、18歳の誕生日の直後の3月31日を過ぎていないこと、があります。毎回このように書くと長 遺族年金は、遺族基礎年金と遺族厚生年金に分けられます。亡くなった人が自営業者で18歳未満の子供がいる場合、遺族基礎年金のみ支給。会社員で18歳未満の子供がいる場合、遺族基礎年金に加えて、勤続年数や年収に応じた額の遺族厚生年金が支給されます。 ?「老後は年金で安泰!」というのは一昔前のことで、今は「年金、本当にもらえるの?」といった、年金に対する不信…(2020年11月28日 20時30分0秒) 自分にもしものことがあった場合、残された家族の生活が心配ですし、40代を過ぎると親の一方に万が一のことがあった時、片方の生活はどうなるのか不安に思うこともあるのではないでしょうか。そこで今回は、残された家族へ支給される公的な遺族年金を2種類紹介します。 遺族年金を受給できるかどうかを考える上では、『受給できないパターン』を抑えておくべきです。 中でも注意すべきは、遺族基礎年金・遺族厚生年金共に 『死亡した人によって生計を維持されていた』 必要があるという点。 老後や年金に不安を抱く人ほど、意外と基本を知らない! 18歳になった年度の3月31日までの間にある子。 年金には老後に支給される「老齢年金」だけでなく、障害を負ったときに支給される「障害年金」や、家族が亡くなったとき遺族に支給される「遺族年金」もあります。「遺族年金」は一家の大黒柱が亡くなったときに、その人に代わって収入の柱となってくれる頼りになる保障制度です。 遺族年金は、家族に万が一のことがあった場合に残された遺族の生活を国が保障する制度です。夫婦で家計を支える共働きの場合、妻に万が一のことがあっても、夫は遺族年金を貰えないということがあるのです。今回は、共働き妻が死亡した場合の遺族年金について解説します。 遺族年金のもらえる遺族には子(養子も含む)も含まれます。 この、子の受給権について少し詳しく書きます。 まず、子の受給権発生要件には、親が死亡したときに、18歳の誕生日の直後の3月31日を過ぎていないこと、があります。毎回このように書くと長 私の両親は二人とも元公務員で、退職後はともに年金を受給していました。先日、父が他界しましたが、母は遺族年金を受け取ることはできるのでしょうか? ちなみに、共働きでしたので、母は父の扶養にはなっていませんでした。無料の保険相談なら20年間の相談実績を誇る「保険クリニック」 遺族厚生年金は遺族基礎年金と同じような条件ですが、受け取れるのは死亡した人に生計を担ってもらっていた配偶者または子(父母・孫・祖父母)であることや、妻が亡くなった場合は夫が55歳以上でないと受け取れないという条件があります。 ※18歳到達年度の末日までの子、または20歳未満で1・2級の障害状態の子 ※遺族年金等は、遺族基礎年金、遺族厚生年金、中高齢寡婦加算の合計額(平成30年度)であり、経過的寡婦加算を含まない ※厚生年金への加入期間を25年(300月)として計算 申請・届出様式(国民年金関係) 申請・届出様式(健康保険・厚生年金保険関係) 申請・届出様式(年金等の受給関係) 申請・届出様式(年金記録の照会、訂正請求関係) 申請・届出様式(社会保障協定関 … 55未満の夫は、原則遺族厚生年金を受け取ることができません。 また、共働き世帯で、遺された方に十分な年収があると、遺族年金が支給されないことがあります。それも含めて、遺族年金の支給要件と支給金額を見ていきましょう。 18歳になった年度の3月31日までの間にある子。