▶NPO法人 障害年金支援ネットワーク|うつ病と障害年金, 例えば、「夫の浮気や暴力・暴言が原因でうつ病になってしまったから離婚したい」というケースもあるでしょう。, これは、「自分がうつになった場合」でも「相手がうつになった場合」でも変わりません。, 相手が離婚に応じてくれない場合には、通常の離婚と同じように、「民法 第770条 法定離婚事由」にあてはまるかどうかで判断することになります。, ①不貞な行為→相手の不倫が原因 ②悪意の遺棄→働いてくれない、生活費をくれない、正当な理由なく別居を強いられていることなどが原因 →日記の生活や出来事を日記として残しておく、別居している場合にはそれを証明できるようにする, ④夫婦関係の維持・継続を強いることが酷である (1)慰謝料が発生するケースとしないケース. 離婚の慰謝料を請求したい方は弁護士法人はるかにおまかせください。離婚相談は無料です。土日・夜間も対応。慰謝料を増額するために離婚問題に豊富な経験の弁護士が対応いたします。 離婚慰謝料には相場があり状況に応じて50-500万円の慰謝料請求が可能です。ただし、より高額請求したいという場合は、ポイントを押さえた行動が必要ですので、この記事では具体的な行動方法から時効、証拠などまで詳しく解説しています。 弁護士費用が払えなくて泣き寝入りすることも…。, 弁護士保険は、法律トラブルで弁護士に依頼したときの費用が補償されます。 離婚の慰謝料は基本的に離婚の原因を作った方(有責配偶者)に請求できるものですが、どのような離婚でも請求できるというわけではありません。 離婚後に慰謝料請求できるのは、次の3つのケースです。  更新日:2020.12.23, この記事は、株式会社アシロの『離婚弁護士ナビ編集部』が執筆、社内弁護士が監修しました。. 少し前に、熟年離婚というドラマがありました。ドラマになるくらい、熟年離婚が増えてきているということです。では、熟年離婚とはどういうことを言うのでしょうか?一般的には、結婚後20年以上たった夫婦が別れることを熟年離婚といいます。 …, 配偶者のモラハラ(モラルハラスメント)を理由に離婚したいと考える人は少なくありません。 しかし…, 離婚調停は、夫婦間で離婚やそれに伴う条件面の合意ができると調停調書が作成され、調停が成立します。 離婚の理由は様々ですが夫婦はなぜ離婚の道を歩むのでしょうか。ここでは日本の離婚実態を知るためにも、様々な角度からどのくらいの夫婦が離婚しているのかみていきたいと... セックスレスが原因で離婚に至ってしまうこともあります。また、セックスレスが深刻になり、不倫などに発展してしまうこともあるでしょう。この記事では、セックスレスにな... うつ病を理由とした離婚は認められるのでしょうか?この記事では、うつ病を理由とした離婚が認められる場合と、法定離婚事由、うつ病になった側からの離婚、うつ病を理由に... 公開日:2019.8.23 配偶者がうつ病などになると、慰謝料が上がります。 ・不貞された側が、仕事を辞めた ・不貞された側に生活不安がある. 離婚で気になるのが慰謝料の相場だと思いますが、慰謝料の金額は100~300万円が相場とされています(不当な行為の内容によります)。どのようにして離婚で慰謝料を獲得するか、また慰謝料額を上げるためのコツについて記載しています。 第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。 配偶者、もしくは自分がうつ病になってしまったら、「今後夫婦としてやっていくのは不可能だ」と感じる人もいるでしょう。, 「うつ病を理由に離婚できるのか」という疑問ですが、結論からいいますと、お互いが同意しないかぎり簡単には離婚できません。, では、どうすれば離婚できるのでしょうか。離婚に必要な条件や準備、体験談などをご紹介します。, 実際に依頼するかしないはあなた次第ですが、弁護士に依頼するとどのようなメリットがあるのか、またどのような問題を抱えているのかを具体的に相談してみることをオススメします。, 当サイト『離婚弁護士ナビ』は離婚問題を得意とする弁護士を掲載しており、事務所への電話は【通話料無料】、電話相談や面談相談が無料の事務所もあります。, 配偶者がうつ病にかかってしまったことがきっかけで、離婚を考え始めた方もいるでしょう。, この場合、お互いが離婚について同意できれば成立となりますが、できない場合には以下で紹介するような内容を証明する必要があります。, 夫婦は、相互に扶助・協力をする、つまり、協力し、助け合いながら夫婦関係を維持・継続する義務が法律で定められています(民法 第752条)。, 片方が病気で働けなくなったり、家事ができなくなったりしても、2人で協力して乗り越えていけるよう精一杯努力しなければなりません。, このような背景があり、配偶者がうつ病になったとしてもそう簡単には離婚は認められません。, 離婚が認められるには、「うつ病にかかった配偶者を精一杯支えてきたが、それでもどうにもならなかった」という事実を証明する必要があります。, ①うつ病になった後、相当期間にわたって、看病・介護などを尽くしてきた うつ病以外の理由で慰謝料請求するのは可能. この記事では、dvで離婚する場合の慰謝料の相場や、慰謝料の金額が高く認定される考慮要素などについて解説しています。実は全てのdvの事例で慰謝料が認められるとは限りません。慰謝料が認められるか、認められるとして金額がいくらになるかは、様々な要素が関係してくる問題です。 男性のための離婚慰謝料請求について解説します。請求された場合も請求する場合も精神的に消耗することが多いものです。また慰謝料請求の権利があるのは女性だけではありません。離婚慰謝料請求に関するお悩みはベリーベスト法律事務所にご相談ください。 ⑤婚姻を継続し難い重大な事由→暴力や暴言、ハラスメントなどが原因, これらが証明できれば、うつ病を発症した側からの離婚は認められる可能性が高くなります。, うつ病患者が相手の場合、離婚を切り出すことがきっかけで自殺に至ってしまう可能性もあるかもしれません。そうならないよう、最大限の配慮をする必要があるでしょう。, 必要とあらば、あらかじめ精神科医の先生に相談するなどして、適切な切り出し方を聞いておくのがおすすめです。, 婚姻届けをもらうときと同じように、最寄りの市役所などで離婚届をもらい、記入します。, 離婚するかしないか言い争ったり、離婚の条件で折り合いがつかない場合には「離婚調停」に進むことになります。, お互いの言い分を聞いたうえで調停員がベストだと思われるアドバイスをくれますが、その助言に必ずしも従う必要はありません。, とはいえ、弁護士の交渉や調停員の後押しがきっかけで相手が離婚に同意する可能性もあります。, 自分の訴えがきちんと伝わるよう、日記や診断書、録音などの各種証拠を揃えておくといいでしょう。, 誰もがイメージする「裁判」のことで両者の言い分や証拠を基に、離婚を認めるか否かや、親権、養育費の金額等の条件について決定します。, 離婚弁護士ナビなら、無料相談はもちろん、平日19時以降・休日相談可能、今すぐ電話相談を受け付けている弁護士事務所も掲載しています。, また、うつ病で離婚したい人の声、うつ病で離婚を求められた人の体験談としてインターネット上にあげられている投稿をご紹介します。, 1970年に精神病を患っていた妻と離婚が成立した最高裁判所の判例があります。離婚が成立した理由は次の通りです。, 結婚生活は20年にもなる男性ですが、仕事中心の生活、浮気などもあり、夫婦のすれ違いが続き、妻はうつ病になってしまった男性の体験です。, 私は20年前に恋愛結婚し、子供が2人いる男性です。結婚当初、私は猛烈社員で、しかも単身赴任が長く続き、いわゆる家庭的な夫や父親ではありませんでした。, このような二重生活が続いた結果、結婚した前後は快活だった妻の心は堅く閉ざされ、完全に家庭内別居になりました。その後、妻にうつ症状が現れ、離婚したいと言われ続けてきました。普段は完全に無視されていて、食事も私は外食か、惣菜を買ってきて食べ、洗濯も自分でしています。たまに口をきくと、私といると病がこじれるから離婚してくれと懇願されるのです。, 妻の病は私が原因なのに、病める妻の言い分を受け入れて離縁し、自分だけのうのうと暮らすことに、罪悪感があります。妻はこれ以上同居が続くと、自分自身がおかしくなりそうだと一歩も引かず、まるで離婚できたら全快しそうな勢いです。私自身、離婚に応じる考えに傾いていますが、卑怯でしょうか。, 昨年から妻はうつ病を患っており、状態が良くなればと思い実家に戻らせ一年位別居しています。この一ヶ月は家に戻ってきて一緒に暮らしていました。ただ、ここ最近は調子が悪くなり、また実家に戻っていました。, 妻が言うには最近は調子が悪かったけど、実家にもどっていたこの数ヶ月で状態が良くなり冷静に考えられるようになったとのこと。そしていろいろと考えて離婚したいという結論に達したようです。, ただ、妻からはあなたと一緒ご飯を食べたり一緒に寝たりするのも無理、できれば一緒の空間に居たくない言われてかなりショックを受けています。, ここでは、相手配偶者のうつ病を理由に離婚を求めるに当たって、疑問が生じやすい事項について簡単にお答えします。, 配偶者に対して離婚に当たり慰謝料請求ができるのは、相手方配偶者による権利侵害行為があり、これによって離婚に至ったような場合です。, 相手方配偶者がうつ病に罹患したのは残念な事実かもしれませんが、それがただちに他方配偶者に対する権利侵害とならないことは言うまでもありません。, したがって、単に相手方配偶者がうつ病に罹患してしまったということだけで、相手方配偶者に対して慰謝料を請求するということはあり得ないことです。, むしろ、相手方配偶者がうつ病にかかったことを理由に、何のサポートもしないまま、離婚を一方的に切り出す行為は、相手方配偶者に対する違法な権利侵害を構成する可能性が高いです。, したがって、配偶者がうつ病にかかったからとこちらから一方的な離婚を要求し、結果、夫婦関係が破綻したような場合は、離婚を求めた側に慰謝料支払義務が生じる可能性があります。十分注意してください。, 親権者が決定する基準として、もっとも重視されるのは、いずれを親権者とするのが子の福祉(幸福)に資するのかという点です。, さまざまな要因を考慮して、どちらが子供の幸せにつながるのか、という観点で決定されます。, そのため、親の一方がうつ病に罹患しているかどうかは、親権の帰属には直接的には影響しません。, しかしながら、父または母がうつ病に罹患している場合、当人は健康面でも経済面でも苦しい状況であることも多く、子供を育成する能力が十分でない場合も少なくないと思われます。, このような場合、精神疾患を持つ親よりは健康な親の方が子の育成には望ましいという評価により、親権の帰属に大きく影響する可能性はあります。, そのため、うつ病に罹患しているかどうか、うつ病の状態がどのようなものかは、親権帰属に間接的には影響する可能性が高いといえます。, うつ病を発症していない側の親が親権を持った場合、うつ病を発症している親から養育費がもらえるかどうかはケースバイケースです。, 具体的には、「収入(職)や資産があるかどうか」が影響してきます。うつ病がきっかけで生活が破綻している場合には、養育費の請求は難しいと考えておきましょう。, うつ病にかかっている側の親が親権を持った場合、かかっていない方の親は当然養育費を支払わなければなりません。, 上記のとおり、相手配偶者がうつ病により精神的にも肉体的にも疲弊する中、離婚を切り出された場合、最悪のケースも十分に考えられます。, 実際にそのようにして相手配偶者が自殺に至ってしまった場合、離婚を求めた側は何らかの責任を問われる可能性があるのでしょうか。, この点については、相手配偶者の病状、看病・介護の状況、従前の婚姻生活の状況、離婚提案の内容、態様、方法等諸般の事情を総合的に考慮して、離婚の要求が相手配偶者に対する違法な権利侵害行為を構成するか、相手配偶者の自殺と当該要求との間に因果関係が認められるかなどを慎重に検討する必要があります。, なお、当然ですが、法的責任が生じないから相手配偶者に対して無配慮に離婚を切り出してよいということでは全くありません。, 相手配偶者がうつ病に罹患したことは事故であって相手配偶者に責任のある事柄ではありません。, したがって、一方配偶者としては相手配偶者を追い込むようなことは控えるべきであり、離婚を切り出すにしても、相手配偶者に対して十分な配慮を尽くさなければならないことは当然のことと認識しましょう。, 離婚に関する同意がない限り、「自分、または相手がうつ病にかかってしまって辛い」という理由だけで離婚をするのは難しいといえます。, しかし、以下のような事実があれば、同意がなくても一方的に離婚できる可能性は高くなります。, 法定離婚事由にあてはまらず、かつ離婚に関して同意に至らない場合には、以下のような事実と証拠が重要になるでしょう。, 調停や裁判に発展すると個人では対応しきれないことや、精神的に疲労してしまうこともあるため、少しでも不安がある場合には弁護士に相談することをおすすめします。, 離婚弁護士ナビではお住まいの地域の離婚問題が得意な弁護士を多数掲載していますので、是非ご活用ください。, 離婚弁護士ナビなら、無料相談を受け付けている弁護士事務所はもちろん、19時以降に相談可能な弁護士事務所も掲載しています。, 地域別・お悩み別でも探すことができますし、人に知られたくないという方は近隣の地域で相談することもできます。, 納得できる離婚の方法や手段を、弁護士と一緒に探してみませんか?下記からご相談ください。, 離婚をするときに子供の親権や慰謝料、財産分与などで相手と揉めて、弁護士が必要となったときにかかる費用相場は、内容にもよりますが50~100万円ほどになります。 配偶者がうつ病になったら、当初は婚姻生活を維持しようとしても、苦しくなって離婚を考えることがあります。この場合、相手のうつ病の程度によって離婚できるかどうかが変わりますし、相手が離婚に応じるか応じないかでも対応が変わります。子どもへの影響も 慰謝料と財産分与 自営業の手伝いをしていた例; 慰謝料と財産分与 夫の浮気相手に慰謝料請求; 慰謝料と財産分与 ローンが残っている家は? 夫の暴力がひどい(dv)で離婚できる? 離婚協議書(公正証書)を作るメリット; 子供の親権と監護権とは? 二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。 以下の症状のうち5つ以上が同じ2週間の間に存在して機能変化を起こしていること。, 簡易うつ症状尺度(OIDS-J)とは、16項目の質問に答えることで、簡単にうつの重症度が評価できるツールの日本語版です。, DSM-5は医師が用いる診断基準であり、専門外の人は文言を理解するのも難しいものですが、OIDS-Jであれば個人でも短時間で実施し、自分のうつ度を確認することができます。, うつ病を発症すると、気分の落ち込み、喜びの減退、意欲の低下、興味関心の減退などの精神症状が現れ、慢性化します。, 患者本人には、抑うつな気分、イライラ感、集中力の低下、意欲の低下などの自覚症状があります。, また、客観的な変化としては、元気がない、表情が暗く乏しい、刺激に対する反応が遅い、イライラしているなどを挙げることができます。, うつ病の症状が身体症状から現れる場合もあり、「精神的な症状がないからうつ病ではない。」と判断するのは危険です。, うつ病は、「ストレス・脆弱性モデル」に基づいて、個人の素質と環境要因からのストレスが複雑に絡み合って発症すると考えられています。, つまり、ストレス耐性が強い人でも離婚や親族の死などの問題が重なるとうつ病を発症する可能性がありますし、同じストレス状況下に置かれてもうつ病を発症する人とそうでない人がいるということです。, また、うつ病を発症しやすい環境要因としては、以下のようなものを挙げることができます。, 例えば、薬の副作用が原因の場合は服薬の中止を検討し、身体の病気が原因の場合は病気の治療を行います。, うつ病の治療に用いられる抗うつ薬は、SSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬)などです。, また、不安が高い場合は抗不安薬、睡眠障害がある場合は、睡眠導入剤など抗うつ薬以外の薬が処方されることもあります。, うつ病の治療に用いられる薬は、いずれも強力な効力を持つ薬ばかりであり、用法用量を間違えると症状が悪化したり、思わぬ副作用に悩まされたりします。, そのため、薬に関する医師の説明をしっかり理解し、医師の指示に従って服用する必要があります。, 薬の効果が出るまでには一定の期間が必要なので、「効果がない」と勝手に判断し、服薬を止めてしまわないようにすることが大切です。, また、「症状に比べて薬の種類や量が多すぎる」、「副作用が怖い」などの理由で、医師に黙って薬の量や回数を減らすと、医師が「薬の効果が出ていない。」と考えて薬の量を増やしたり薬を変えたりしてしまいます。, 薬に関して不安や悩みがある場合は、勝手に判断せず、まず医師に相談しなければなりません。, 心療内科や精神科に通院してカウンセリングを受ける中で、抱えている悩みや不安を少しずつ取り除いていきます。, 精神療法では、個人の悩みや不安など、普段は他人に触れられたくない部分を話題にするため、心に大きな負担がかかります。, そのため、まずは服薬治療や休養によって症状を落ちつけ、気持ちの強さを取り戻した後で実施されます。, 自力で日常生活を送ることが困難な程度に症状が悪化したり、希死念慮が強くなって自殺の危険が高まったりした場合、入院治療が必要になることもあります。, 配偶者がうつ病を発症すると、本人が悩み苦しむだけでなく、家族にも様々な影響が及びます。, うつ病の配偶者は、気分が落ち込んだ状態で何をする意欲も持てない状態であり、夫婦で会話しようという意欲もエネルギーも乏しくなっています。, そのため、夫婦のコミュニケーションが減って家庭の雰囲気が暗くなり、家族関係がぎくしゃくします。, 夜の夫婦生活や何気ない身体接触なども減少し、身体の結びつきの乏しさが心の結びつきに影響を与えることもあります。, また、仕事や家事育児が手につかず、自宅に引きこもって一日中寝て過ごすことも多く、それが夫婦喧嘩の原因になることも少なくありません。, さらに、うつ病の治療にも消極的になって通院を嫌がったり、処方薬を飲まなかったりすると、「必死で支えているのに、治す気がないのか。」と感じ、夫婦関係を継続しようという維持しようという気持ちが揺らぎます。, 専業主婦など主に家事育児を担っていた配偶者がうつ病を発症すると、それまでどおりに家の中のことができなくなり、幼い子どもが体調を崩したり、家の中が荒れ果てたりします。, 健康な配偶者が、仕事をしながらうつ病の配偶者の代わりに家事育児を担うことになりますが、時間もエネルギーも限られているため、負担を感じ、ストレスを募らせます。, 家庭によっては、家事育児の一部または全部を子どもに担わせることもあり、子どもも負担を感じるようになります。, 平たく言えば自殺願望のようなもので、一人にしておくと自傷行為や自殺を図るため、うつ病の配偶者から目が離せなくなります。, しかし、四六時中傍にいるわけにはいかず、仕事中でもこまめに安否確認をしたり、自殺未遂後に119番通報したりして対応せざるを得ず、対応する家族には相当な負担感とストレスがかかります。, 症状が悪化すると入院治療となりますが、入院していられる期間には限りがあり、費用もかさみます。, 会社員であれば、会社の規定によっては、負担の少ない業務内容や部署に変更してもらって就労を継続できることもありますが、昇給や昇進に影響が出ますし、減給や降格となることもあります。, 休職すると収入が大幅に減少し、休職期間が長期になると退職を余儀なくされて収入が途絶えます。, また、再就職しようにも、就労できる状態に回復するまでに時間を要する上、うつ病が原因で退職した場合は再就職も困難な傾向にあります。, 健康な配偶者が働きに出るという選択肢もありますが、専業主婦やパート・アルバイト勤務だった場合は、安定した収入が得られる就職先を見つけるのが難しいものです。, また、仕事が見つかったとしても、うつ病の配偶者が家事育児をこなすことは難しいため、健康な配偶者が仕事も家事育児も背負うことになります。, 家族経営であれば一時的に家族が代わることもできますが、一人で経営していた場合は事業継続も困難になり、うつ病が回復しても仕事がない状態に陥ります。, 例えば、子どもの食事を作らなくなる、保育園や幼稚園の準備をしなくなる、子どもの話しかけに対して無視したり怒りを向けたりするなど、子どもに対する不適切な態度が目立つようになります。, 子どもは、親の態度が急変したことに戸惑い、原因が自分にあると考えて自分を責めたり、過剰に良い子を演じたり、ふさぎ込む親に代わって家事やきょうだいの世話を担ったりする(過熟反応)ようになります。, また、うつ病の配偶者の影響で家庭の雰囲気が暗くなると、子どもはそれを敏感に感じ取って様々な影響を受けます。, 例えば、うつ病の配偶者を刺激しないよう家の中で騒がなくなる、自室に引きこもりがちになる、夜遅くまで帰宅しなくなる、眠ることができなくなるなどの影響が出ます。, うつ病の配偶者と離婚することは可能ですが、健康な夫婦の離婚とは異なる点に注意しなければなりません。, 以下、うつ病の配偶者との離婚について、協議離婚、調停離婚、裁判離婚に分けて解説します。, うつ病の妻が自ら離婚を判断できる(意思能力がある)状態であれば、離婚やそれに伴う諸条件について夫婦の合意ができた段階で離婚届を提出し、離婚することができます。, うつ病の症状は、体調、服薬の有無、時間帯などの要因によって変動するため、あらかじめ症状が落ち着きやすい状況を確認しておく必要があります。, 一般的に、休日の夕方以降で、処方薬の効果が出ている間が話しやすいとされていますが、個人差があるため個別に確認してください。, 離婚協議では、まず、離婚するか否かを話し合い、離婚する合意ができた後は条件面の調整に入ります。, 具体的には、未成年の子どもの親権は必ず決める必要があり、その他、養育費、面会交流、財産分与、慰謝料、年金分割などを取り決めます。, 配偶者がうつ病の影響で働けない場合、子どもの養育費以外の経済的支援や多めの財産分与を求められ、応じないと離婚できないことがあります。, 応じるか否かは自ら判断すべきですが、応じる場合は、支払額や支払終期を明確にしておくことが大切です。, うつ病を発症すると、些細なことでも落ち込みやすくなるところ、離婚という大問題を突きつけられると、言葉を失ったり気を失ったりするほどの衝撃を受けて協議どころではなくなることがあります。, 落ち着いたとしても、見捨てられる不安などから離婚を拒否したり、法外な条件を出して事実上離婚を拒んだりして、離婚協議が進まなくなるケースも珍しくありません。, うつ病の症状が進行すると冷静な判断を下しにくくなり、協議自体に応じなくなる人もいます。, そのため、協議ができない可能性を考えて、早い段階で調停離婚を検討することが大切になるのです。, 夫婦で協議できない場合や、協議では離婚できない場合は、家庭裁判所に離婚調停を申し立てて離婚を目指すことになります。, 離婚調停は長引くことが多いため、配偶者の状態の変化にも注意しておかなければなりません。, 離婚調停の初回期日は申立てから約1ヶ月後、第2回期日以降もおおむね1ヶ月ごとに指定されるため、ケースによっては1年近く調停が続くこともあり、その間に配偶者の状態が悪化してしまうリスクがあるのです。, なお、弁護士に相談すると、うつ病の配偶者に対応するストレスから解放され、精神状態を落ち着かせた上で離婚調停に臨むため、離婚調停前の別居することを勧められることがあります。, しかし、夫婦の合意なく別居すると悪意の遺棄を主張されることがありますし、配偶者の状態が分からなくなる不安もあります。, したがって、別居するか否かは、他人の意見を鵜呑みにせず、慎重に検討しなければなりません。, 離婚協議や離婚調停で離婚ができない場合、離婚訴訟を提起して離婚を目指すことになります。, 離婚訴訟では、夫婦関係を破たんさせた法定離婚事由があることが裁判所に認定されないと、離婚することができません。, 一方で、不貞行為に対する言い訳として「うつ病を発症して冷静な判断ができず、言い寄られるままに不貞に及んだ。」などと主張することはあります。, 悪意の遺棄とは、正当な理由なく、夫婦の法律上の義務である同居・協力・扶助義務を果たさないことです。, うつ病の配偶者が悪意の遺棄を主張するケースは多いですが、悪意の遺棄と配偶者のうつ病を関連づけて離婚を求めて認められた判例やケースは見当たりません。, 過去の判例では、配偶者の強度の精神病を理由として離婚が認められる基準が示されています。, ※最高裁昭和33年年7月25日判決、最高裁昭和45年11月24日判決を参考に離婚ハンドブック編集部がまとめたもの, 法律上の婚姻をした夫婦には協力・扶助義務が課せられているところ、夫婦の一方が強度の精神病を発症して義務を果たせなくなっても、もう一方の義務が免除されることはありません。, したがって、配偶者が強度の精神病を発症しただけでは離婚は認められず、離婚後の配偶者の生活保障まで具体的に示す必要があるのです。, 回復のための協力や、婚姻生活維持のための努力をしているほど、強度の精神病と認められやすい, 通院や入院の期間、治療内容、うつ病の程度などが記載された診断書を提出する必要がある, 婚姻を継続し難い重大な事由とは、不貞、悪意の遺棄、生死不分明、強度の精神病に当てはまる事情がないが、夫婦関係を継続することが困難な事情のことです。, 例えば、DV、モラハラ、性的強要、児童虐待などが「婚姻を継続し難い重大な事由」となります。, うつ病と婚姻を継続し難い重大な事由を関連づけられるのは、以下のような事情がある場合です。, 配偶者のうつ病を理由として離婚を求める場合、診断書、診療報酬の明細書、領収書、通院・入院証明書、求職証明書、離職証明書、給与明細、源泉徴収票など、うつ病やそれに伴う状況の変化を証明する資料を準備しておく必要があります。, いずれも、うつ病の配偶者自身は提出を拒否することがあるため、事前に自ら準備しておかなければなりません。, うつ病の配偶者が自ら離婚を判断することができない場合、夫婦の合意を要する協議離婚や調停離婚はできず、離婚裁判もそのままでは進めることができません。, 離婚訴訟を進めるには、成年後見制度を利用して配偶者に後見人を選任し、後見人を相手として訴訟を起こさなければなりません。, 成年後見制度とは、うつ病などの「精神上の障害」によって物事を判断する能力が不十分な人の権利や財産を、後見人を選任することで法律的に保護する制度です。, 成年後見制度には、法定後見制度と任意後見制度の2つの種類があり、それぞれ内容や申請手順が異なります。, 判断能力低下の度合いにより、後見制度、保佐制度、補助制度に分類され、それぞれ成年後見人(保佐人、補助人)に付与される権限が異なる, 家庭裁判所が任意後見監督人を選任することで契約が発効し、援助者が任意後見人として本人を援助する, うつ病の場合、判断能力の程度によって後見、保佐、補助いずれの類型を利用するかを検討します。, 類型によって後見人などに付与される権限が異なるため、事前に内容を詳しく確認し、分からないことがあれば家庭裁判所の職員に説明を求めた上で類型を選択しなければなりません。, うつ病で慰謝料請求する場合、うつ病そのものではなく、うつ病を発症する原因となった事実を根拠として慰謝料請求するのが一般的です。, うつ病の原因が夫または妻の浮気(不貞行為)の場合、浮気によって婚姻関係が破綻した(離婚原因を作った)として慰謝料を請求することができます。, 浮気(不貞行為)は法定離婚事由の一つであり、浮気の事実を明らかにする客観的資料があれば、高い確率で慰謝料が認められます。, また、浮気によって精神的苦痛を受けたことに対する損害賠償として夫または妻と浮気相手の両方に慰謝料を請求することもできます。, うつ病と診断された場合、浮気による精神的苦痛の程度を推認する資料となるため、証拠資料として準備、提出するのが基本です。, 浮気による慰謝料の相場は50~300万円程度ですが、浮気の頻度、継続期間、夫婦の関係性と、それらを裏づける資料の内容によって変動します。, 夫または妻のDVが原因でうつ病を発症した場合、DVによって婚姻関係が破綻したと主張して慰謝料請求を行います。, DVは法定離婚事由に明記されていませんが、「その他婚姻を継続し難い重大な事由」として主張し、DVを裏付ける資料を提出すれば離婚の慰謝料が認められることがあります。, DV被害自体に対する慰謝料請求も可能であり、通常は、婚姻の破綻と精神的苦痛を合わせて慰謝料を請求します。, DVにより精神的苦痛を受けたことの証明として、うつ病の診断書を提出すれば、客観的資料として慰謝料が認められる可能性が高まります。, DVを請求根拠とする慰謝料の相場は50~500万円ですが、DVの程度、継続期間、夫婦の関係性や行為の態様、DVによる被害の程度などと、それを裏づける資料の内容によって変動します。, うつ病の症状が重く、そのことが診断書などから明らかな場合は、請求金額に近い慰謝料が認められる見込みが上がりますが、うつ病ではなく「うつ状態」とされた場合や、DVとうつ病の因果関係が不明確な場合は、慰謝料が認められないおそれもあります。, ただし、モラハラは法定離婚事由に明記されておらず、判例を確認してもモラハラ単体で離婚の慰謝料が認められたケースは見当たらず、浮気やDVと比較すると慰謝料請求の難易度が上がります。, 難易度が上がるのは、モラハラと婚姻関係の破綻の因果関係を証明する資料を揃えるのが難しいことと、現状、モラハラという新しい概念が裁判所に受け入れられているとは言い難いことが原因です。, したがって、浮気やDV、悪意の遺棄などの法定離婚事由とセットでモラハラを主張して慰謝料請求を行うのが無難です。, モラハラの慰謝料の相場は50~300万円程度ですが、モラハラの程度や内容、継続期間などに加え、その他の要因と主張を裏づける資料の内容によって変動します。, 家事事件(離婚、遺産分割、成年後見など)を専門に取り扱って12年の経験を踏まえ、「離婚ハンドブック」では、離婚に関する制度や手続きについて行政・司法機関よりも詳しく分かりやすく解説しています。 また、マイナンバー、国民年金、税金、養子縁組、青年後見など、日常生活の中で利用する制度や手続きを分かりやすく解説する記事も掲載しています。 サイト上では詳細なプロフィールは明かしておらず、仕事の依頼も受けていません。. 夫婦関係が悪化した後の婚姻生活は夫婦にとって大きなストレスとなり、うつ病発症の原因となることがあります。, 離婚を望んでいない人だけでなく、離婚を切り出した人が疲弊して心を病むケースも少なくありません。, うつ病とは、気分の落ち込み、憂鬱な気分、意欲の低下、興味関心の減退、喜びなどの感情の減退などの症状が長期にわたって続き、日常生活に支障をきたしている状態です。, うつ病を発症すると、自尊心や自己肯定感が低下し、物事の見方が否定的になるため、些細なことで気分が落ち込み、さらに状態を悪化させるという悪循環に陥ります。, また、夫婦間のコミュニケーションがうまくいかなくなる、仕事や家事育児に支障をきたす、生活習慣が大きく変化するなどして夫婦関係が悪化し、関係を修復することができず離婚に至ることがあります。, 厚生労働省の患者調査の結果を確認すると、2014年に医療機関を受診したうつ病と躁うつ病の総患者数(調査日現在において、継続的に医療を受けている患者の推計数)は112万人です。, 一方で、WHO(世界保健機関)は、2015年時点で、うつ病に苦しむ人は世界中に推計3億2200万人(全人口の約4%)、日本には約506万人いると発表しています。, つまり、医師にうつ病と診断された人以外にも、うつ病に苦しむ人が相当数いることと考えられているのです。, また、WHOは、うつ病が男性より女性に多く、55~74歳の発症率が高く、15~29歳の自殺の主たる要因になっているとしています。, 医療現場では、アメリカ精神医学会が出版する「DSM-5(精神疾患の分類と診断の手引き第5版)」に基づいてうつ病が診断されています。, A. 春日井市・小牧市・北名古屋市・犬山市の皆様へ 焦らなくてもいいので心の中にひっかかっているもの全てを吐き出していただけたらと思います。 弁護士法人竹田卓弘総合法律事務所(春日井市)には、毎月、離婚問題でお悩みの方がたくさん相談に来られます。 うつ病を理由とした離婚は認められるのでしょうか?この記事では、うつ病を理由とした離婚が認められる場合と、法定離婚事由、うつ病になった側からの離婚、うつ病を理由に離婚する際の留意点、うつ病の離婚でよくある慰謝料・親権などの疑問、うつ病の相談先などをやさしく解説。 …, 離婚問題を弁護士に依頼する場合にトラブルになりやすいのが、弁護士費用です。 「離婚 弁護士費用…, 「離婚調停で弁護士は必要か」と聞かれたら、弁護士の立場からは「必要です。ぜひご依頼ください!」と答え…, Depression and Other Common Mental Disorders|WHO, 人間関係の変化(特に悪い変化)、病気、事故・事件に巻き込まれる、親しい人との死別・離別、転居、子どもの独立、出産など, すでに判断能力が低下した人に対して、家庭裁判所が後見人などを選任し、その財産管理や法律行為を代わりに行うことで財産や権利を守る制度, 判断能力が低下した場合に備えて本人と援助者が「任意後見契約」を結び、実際に判断能力が低下した場合に契約に応じた援助を受ける制度, 喜びや興味、意欲の低下・喪失(何をしても楽しくなくなる、性的な関心や欲求がなくなる、人に関わるのが面倒になるなど), 希死念慮(きしねんりょ。「生きるのがつらいので死んだほうがましだ。」という考えが頭から離れなくなる。), 頭痛(頭が重い)、めまい、目がかすむ、耳鳴り、口が乾く、呼吸が困難な感じがする、心悸亢進、胸の痛み、背中の痛み、腹痛、便秘・下痢、悪心・嘔吐、食欲不振、睡眠障害、疲労・倦怠感、体重の減少、性欲の減退、月経の異常、異常感覚、発疹、頻尿、四肢の痛み、間接の痛み、症状の日内変動など, 離婚調停申立て段階で、配偶者がうつ病であることを伝え、症状によっては配慮を求める(医務室技官の同席など), 調停の冒頭で、配偶者がうつ病であることを調停委員に伝え、症状や従前の経緯を説明する, こまめに中間合意をとるよう求める(症状によって期日ごとに主張が変動することがあるため), 精神病の治療が長期間に及び、離婚を主張する人が献身的に看病を続けてきたことが認められる. …, 夫婦間で取り決めた養育費が支払われない場合の対応には、履行勧告、履行命令、強制執行があります。 何に対する慰謝料を請求するつもりかが分かりませんので、何ともいえません。 慰謝料は不法行為に対する損害賠償請求ですので、夫の不法行為を質問者さんが立証しなければなりません。 可能性があるのは、離婚の契機となった夫の不貞行為かと思います。 離婚をする際にお互いが相手を傷つけてしまったり、性格の不一致が原因である場合は片方だけが悪いわけではないので慰謝料を請求することはしないかもしれません。 しかし、どちらかが一方的に傷つけられたり被害を被った場合はしっかりと慰謝料を請求するべきです。 離婚の慰謝料は、一般的に50万~300万円でまとまることが多いようです。しかし、あまりに少額に留まる場合には、お気持ちもなかなか晴れないうえに、離婚後の生活にも大きな影響が及んでしまいます。 不倫の慰謝料請求が裁判になってしまうと、不安ですよね。この記事では、あなたの不安を軽減するために、相場や、慰謝料請求訴訟の進み方をご紹介します。大まかでも先がわかれば、有利に進められますし、不安を軽減できるはずです。裁判をする前に一度参考にしてみてください。 オンラインゲームなどにハマり過ぎる『ゲーム依存症』のパートナー…。この記事では、そんなパートナーと離婚することはできるのか?離婚を避けるコツは何か?について解説... 婚姻を継続し難い重大な事由は、民法770条第1項で定められた法定離婚原因のひとつです。夫婦関係が破綻し関係回復が不可能なとき、裁判所がその事情を個別に検討して離... 妊娠中に離婚することになった場合、不安も大きいですよね。この記事では、妊娠中の離婚について考える男女別の理由から、妊娠中に離婚危機に陥った場合の選択肢、妊娠中に... 夫婦喧嘩は犬も食わないと言われますが、激しさを増せば離婚の可能性も出てきてしまう恐ろしい喧嘩です。今回は、夫婦喧嘩の離婚を避けて仲直りする方法を見ていきましょう... 最新の離婚原因ランキングを紹介するとともに、「裁判で離婚が認められる理由」や「慰謝料を増額させる方法」など、実践的な手順をご紹介します。. 慰謝料とは、浮気をした配偶者とその浮気相手から受けた精神的苦痛に対して支払われる損害賠償金です。 浮気の慰謝料は、浮気という不法行為に基づく損害賠償として、浮気をした配偶者やその浮気相手に対して請求することができます。 四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。 配偶者が専業主婦などで、離婚後に生活不安がある場合には慰謝料の金額が高額になります。 ・不貞相手が妊娠した ・反省していない 前述した通りうつ病そのものが原因で離婚した場合、慰謝料請求は難しいです。しかし相手がうつ病の影響でdv(暴力や暴言、モラハラなど)をしており、別居 … 五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。, 配偶者がうつ病になってしまった場合、その状態が重度であって軽快する可能性が乏しいのであれば、形式的には「配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき」に該当しそうです。, しかし、単に強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとしても、裁判所がこれを理由に離婚を認めることに対しては消極的です。, 離婚が認められるには、夫婦の義務を尽くしたといえることが重要となってくるでしょう。, 前述した、「民法770条」に明記されている離婚事由、「配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき」ですが、実際にこれに当てはまるケースは限定的です。, 仮にこれに当てはまっても、裁判所は一切の事情を考慮して、婚姻継続を相当と認める場合は、離婚の請求を棄却することができます(民法第770条第2項)。, 上記に加えて、「離婚後に、配偶者が経済的困窮に陥らないかどうか」も離婚を認める重要なポイントになります。, 関連リンク: 配偶者のうつ病を理由に離婚することは法律的に認められる?親権や養育費は?離婚が原因でうつ病の配偶者が自殺した場合の責任はあるの?…この記事では、うつ病の配偶者との離婚にまつわる疑問を徹底 … 妻や夫のうつ病を理由に離婚や慰謝料を請求できるか、うつ病の妻や夫と離婚するための手続きや主張のポイント、うつ病の原因、症状、診断基準、治療について解説しています。 ▶うつ病 こころとからだ|うつ病への支援やサポート制度 →配偶者をサポートすることに疲れ、自身も体調を崩してきていることがわかる診断書や、配偶者の暴言・暴言などの記録・診断書, 法律では、一方的な離婚が認められる条件を定めています(これを法定離婚事由といいます)。, 例えば、配偶者の不倫は離婚原因となることは一般的に知られていますよね。不倫は法定離婚事由の一つである「配偶者に不貞な行為があったとき」に該当するからです。, (裁判上の離婚) 離婚後単独親権に対する問題提起や批判は以前からありましたが、近年、欧米諸国などで採用されている離婚後…, 「専業主婦(主夫)だけど離婚したい。でも、離婚後の生活が不安。」、「離婚したいが、専業主婦は離婚後に…, 協議離婚する場合、離婚することと諸条件について夫婦で話し合い、合意した内容を離婚合意書にまとめた上で…, 「ある日突然、見知らぬ住所と差出人の名前が書かれた茶封筒が自宅のポストに届き、中を開けてみると「調停…, 離婚紛争を弁護士に依頼すると高額な費用がかかりますが、依頼によって得られるメリットもあります。 離婚慰謝料の相場は意外と少ないもの。例えば、不倫の確たる証拠をとった、うつ病にまでなった、だからといってウン千万円支払ってもらえるケースは稀なのです。 一 配偶者に不貞な行為があったとき。 離婚慰謝料を請求する側が、離婚後にどのような 経済状態 になるか? 離婚慰謝料を請求する側は、結婚生活を維持するためにどのくらい 努力 をしたか? 離婚慰謝料を払う側に、どの程度の 支払い能力や社会的地位 があるか? 離婚トラブルだけでなく、子供のいじめ、労働問題等でも利用することができます。. Copyright ©  離婚ハンドブック All rights reserved. うつ病の夫・妻と離婚することになったとき、相手に慰謝料を支払わなければならないのか、心配になる方も多いでしょう。 うつ病である配偶者側から、慰謝料請求することはできるのでしょうか? 離婚後でも慰謝料請求ができる3つのケース. 春日井市・小牧市・北名古屋市・犬山市の皆様へ 焦らなくてもいいので心の中にひっかかっているもの全てを吐き出していただけたらと思います。 弁護士法人竹田卓弘総合法律事務所(春日井市)には、毎月、離婚問題でお悩みの方がたくさん相談に来られます。 →日々の生活や出来事を日記として残しておく, ③その疾患により夫婦の共同生活が事実上困難な状態が常態化している 愛知県名古屋市の離婚弁護士【名古屋総合法律事務所】初回相談無料、平日夜間土曜相談有。中区丸の内事務所・熱田区金山駅前事務所・千種区本山駅前事務所・岡崎事務所の4拠点。親権,面会交流,婚姻費用,養育費など早期解決。年間550件の離婚相談実績。 三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。