1983年に公開された日本映画「天城越え」を見ました。私は女優の田中裕子さんが好きなので、是非見たいと思っていたんです。 なんかすごく衝撃的というか、日本映画ってこんなに迫力があったんだって思える作品でした。 今日は、この作品を見て思ったことを書いていきます。 天城越え 【読む】 清張自身が最も愛した短篇小説 印刷所を営む小野寺建造のもとに、ある日、田島と名乗る老刑事があらわれる。彼はすでに時効となった三十年前のある事件の捜査記録を製本してほしいという。小野寺の脳裏には、十四歳のときの忌わしい記憶がよみがえっていた。 天城越え/松本清張のあらすじ 静岡県で印刷業を営む「私」は、静岡県警察本部のある課から「刑事捜査参考資料」という本の印刷を頼まれます。 天城越え/松本清張のあらすじと読書感想文. 天城越えの映画情報。116件のレビュー(口コミ・感想・評価)、内容・ネタバレ、あらすじ、予告編・予告動画、公開映画館情報、公開スケジュール、監督・出演者の関連映画情報、天城越えの動画を配信している動画配信サービスの情報。三村晴彦監督、渡瀬恒彦出演。 「天城越え」は「砂の器」と共に原作を上回る映画だと思う。 【 ESPERANZA 】 さん [映画館(邦画)] 8点 (2012-03-23 06:58:49) 26. 監督:三村晴彦 出演者:渡瀬恒彦(田島松之丞)、田中裕子(大塚ハナ)、平幹二朗(小野寺建造)、吉行和子(建造の母)、山谷初男(山田警部補)ほか, ここからは映画「天城越え(1983年)」のネタバレを含んでいます。あらすじの結末まで解説していますのでご注意ください。, 繁華街の中を年老いた男が足を引きずりながら歩いています。老人の名は田島松之丞、凄腕の刑事だった男です。過去の捜査資料の印刷を依頼するため、静岡にある港印刷所を訪ねてきたのでした。同じ頃港印刷所の社長小野寺建造は医師の診察を受けていましたが、詳しい検査が必要だと知り、漠然とした不安に襲われていました。会社へ戻ってきた建造は田島が置いていったという資料を見て愕然とします。天城山の土工殺し事件と記載された資料は彼に少年期の悲しき思い出を呼び起こさせていきます。戦時中の昭和15年のこと、14歳だった建造は下田で鍛冶屋を営む生家を飛びだし、静岡を目指していました。兄が働いている印刷所で世話になろうと考えているのです。しかし彼が家出をした本当の理由は、母と叔父の情交を目にすることが耐えられなくなったからなのです。川端康成の名小説に出てくる天城越えに憧れていた建造でしたが、現実には金もなく、頼る者もない過酷な旅路が待っていました。途中行商人の男達から声を掛けられ親切にしてもらったものの、土工風の男とすれ違えば鋭く睨みつけられ、人気のない暗闇には何かが潜んでいるような恐怖を感じます。心細さから先に進むのが恐ろしくなった建造は、下田へ引き返そうかと考え始めます。, 天城トンネルの近くの山中で男の衣類や鞄、傘などの遺留品が散乱した状態で発見されます。衣類には血痕が付着していたことなどから、事件性があると考えられ、警察が動き出します。刑事の田島と山田は遺留品の持主を捜しだそうと聞き込みをしているうちに、土工風の男が天城峠に向かっていたという情報を得ます。男を泊めたという宿屋の主人は、男の身の上を案じ、宿を出る際にはこの人よろしくと書き添えた一円札を施し与えたと田島達に話します。さらに男の腕には刺青があったと証言します。捜査を進めるうちに天城峠付近で男が若い女と一緒だったこと、さらにその女が少年とも一緒に歩いていたところが目撃されていました。田島はその少年が建造であることを突き止めると、事情を聞こうと下田の鍛冶屋へやってきます。建造は湯ヶ島で大塚ハナという女と出会ったものの、天城トンネルの近くで別れたことを田島に話し始めます。やがて天城トンネルから少し離れた川の中から腐乱した男の死体が発見されます。腕の刺青から土工風の男の遺体と断定され、ハナは警察から事情聴取を受けます。面通しのため入ってきた建造を見たハナは懐かしそうに話しかけます。しかし建造は硬い表情を浮かべたまま、ハナが天城で会った女で間違いないことを証言して帰っていくのでした。事件現場の近くにある製氷所にはハナのものと思われる九文半ほどの足跡が残されていたことから、男を殺害した後に製氷所で一夜を明かそうとしたのではないかと田島達はハナを追及していきます。さらに酌婦として働いていた店を飛び出したハナが金に困窮していたことから、金銭目当てで男を殺したのではないかと疑いがかけられていきます。ハナが旅館に泊まった時に支払った一円札が、土工の男が宿屋で恵んで貰った一円札だったからです。しかしハナは金を得るため男と寝たものの、断じて殺人には関わっていないと強く訴えます。しかし次第に厳しい取り調べに疲れ果てていき、警察は決して自分の話を信じないだろうと思いはじめるようになるのでした。ハナは短刀で男を刺し、谷に突き落とした後、凶器を捨てて逃走したと自白します。建造は刑務所へ輸送されていくハナを見つめ、必死に何かを訴えかけようとしますが、ハナはサヨナラとだけ呟き去っていくのでした。, 捜査資料の冊子が刷り上がり、田島が港印刷所を訪ねてきます。冊子を受け取った田島は担当した天城の土工殺し事件の捜査が失敗に終わったことを建造に話し始めます。結局土工殺しの凶器となった短刀は発見されることがなく、証拠不十分で容疑者の大塚ハナは無罪となったと言います。しかし田島はこの事件で自分が犯した過ちを今も深く悔やんでいました。まだ刑事として経験の浅かった田島は、ハナの言い分も聞かず最初から彼女を犯人と決めつけてしまったと建造に語り出します。さらに強引なやり方でハナに自供させたものの、彼女は売春目的で男に近づいただけであり、殺害には関わっていなかったことが後になって分かったと続けます。田島は製氷所に残された九文半の小さな足跡をハナのもとと断定したのが間違いで、あれはハナと一緒にいた少年の足跡だったのではないかと考えているのです。あの少年からもっと深く事情を聴き出せば、事件は別の解決を迎えたのではないかと今も深く悔やんでいるのでした。建造は田島の鋭い指摘に激しく動揺しますが、努めて冷静を装います。しかし田島はそんな彼の心の内を見透かすように、事件が時効をむかえようとも罪そのものに時効などないのだと告げるのでした。建造はその後ハナがどうなったか尋ねますが、無罪が確定したものの肺炎を患って刑務所の中で死んだと知らされ、ショックを受けます。別れ際田島は仮に少年が男を殺したとして、その殺害の動機が一体なんだったのかが未だに分らないと建造に言い残して帰っていくのでした。田島を見送った建造は発作を起こして倒れこんでしまいます。薄れゆく意識の中で、建造の胸にハナとともに歩いた天城の旅路がよみがえってくるのでした。, 家出をした建造は下田へ引き返そうかと悩んでいるところハナに声をかけられました。どこまで行くのかと尋ねられ、咄嗟に下田へ行くと答えた建造にハナも付いていくと言います。やがて日が暮れていきますが、足の指を怪我している建造が歩けなくなってしまいます。ハナは怪我の状態を見るためマッチで手元を照らそうとしますが、なかなか火が付きません。建造は持っていたマッチ箱を差し出し、代わりにハナのマッチ箱を欲しがります。ハナは使い物にならないマッチをどうするのかと不思議がりながらも、優しく足の手当てをしてくれるのでした。建造はハナのような美しい女と一緒に歩けることに幸福を感じ、彼女に淡い恋心を抱いていました。二人が天城トンネルの近くまでやってくると、土工風の男が前を歩いていくのが見えました。建造は男への警戒を強めますが、ハナは男に用事があるから先に行って欲しいと言い出します。話が済んだら追い掛けると言うハナの言葉を信じ、渋々トンネルの中へと進んだ建造でしたが、振りかえればハナと男が身体を寄せ合って話をしています。ハナと男の行方が気になって引き返してみると、遠くから女のうめき声が聞こえてきます。建造が暗闇に目を凝らすと、山の中で激しく抱き合うハナと男の姿がありました。ハナは金銭目的で男と寝ただけでしたが、建造は男に強い殺意を抱いていきます。母と叔父の情交を思い出した建造は、またしても愛する人を奪われたことに激しい怒りを感じたのです。建造は持っていた短刀で男を突き刺し、山の中を転がり落ちていく男を川まで追い込んで殺害したのでした。印刷所で倒れた建造は病院に運ばれます。緊急手術に立ち会うことになった田島は建造の手に握られていたお守りを預かります。その中にはあの日ハナから貰ったマッチ箱が今も大切にしまってあるのでした。, 松本清張の「天城越え」は幾度かテレビ放送され(確か3度か?)どれも強く印象に残るシーンがいくつもあります。土工役の佐藤慶さんが少年に刺された時「あ~やっと終わった」と呟く場面と刑事役の宇野重吉さんが印刷工の後ろでそっぽを向いて訥々と喋るシーンは未だに脳裏に浮かびます。, とにかく田中裕子の演技が素晴らしい。冤罪のまま引き立てられてゆき、雨の中、笠を振り落として、建造少年に声なきまま呟くシーンは、日本映画史上に残る名シーンだと思います。田中さん演じるハナは、取り調べを受けるうちにきっと、建造が犯人である事に気が付いたのでしょう。同時に彼の彼女に対するほのかな恋心も。それで将来など望めない娼婦の彼女は、未来ある少年のために罪をかぶった。そう思うと、田中さんの薄幸そうな演技がまた切なさを誘います。, 映画ネタバレあらすじ一覧 | お問い合わせ | 利用規約©2021 映画ウォッチ. ザ・ミステリー『伊豆・天城越え殺人事件』主演:木の実ナナ(BSテレ東、2017/10/31 12:56 OA)の番組情報ページ | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式) パンデミック映画のおすすめ人気ランキングTOP15!ウイルス感染の恐怖を体感せよ!. 天城越え (1983年) あまぎごえ / Amagi Pass ... 切なく哀しい松本清張の原作をかくも美しい映画に。 この映画、田中裕子を見るに尽きる映画と言っても過言ではありません。 決して美人ではないのに「とにかく美しい」のです。 推薦+2. 「天城越え」(あまぎごえ)は、松本清張の短編小説。1959年11月『サンデー毎日』特別号に、「天城こえ」のタイトルで掲載され(掲載時の挿絵は御正伸)、1959年12月に、単行本『黒い画集2』収録の1作として 、光文社から刊行された。. 映画『天城越え』のあらすじ&みどころ ストーリー・あらすじを紹介(ネタバレなし) 静岡で印刷屋を営む小野寺のもとに、田島と名乗る老人が、県警の嘱託で「天城山殺人事件」という刑事調書の印刷を … ドラマ「元旦特別企画・松本清張原作「天城越え」」のネタバレ 戦後間もない頃、小規模な出版会社の責任者である西浦多吉(長塚京三)のところに、昔、起こった「天城山中殺人事件」について聞きたいことがあると、警察(蟹江敬三)がやってくる。 この松本清張原作、三村晴彦監督の「天城越え」は、本物の映画だった。この映画は三村監督のデビュー作だが、おそらく彼が本当に作りたくて、何年間も執念を燃やし、親鳥が長い間、卵を抱いて孵化させるようにシナリオをじっとあたため続けてきたはずだと思うのです。 映画「天城越え(1983年) 」ネタバレあらすじとラストまでの結末・動画やみんなの感想を掲載。 ネタバレ 映画「天城越え(1983年)」のあらすじと結末をネタバレ解説。動画やキャスト紹介、レビューや感想も掲載。ストーリーのラストまで簡単解説します。, 天城越えの紹介:1983年日本映画。松本清張の短編小説を題材にしたサスペンス映画。家出した孤独な少年は道中で出会った美しい女性に心惹かれていきますが、二人にはある悲劇が待ち受けていました。運命に翻弄される娼婦を熱演した田中裕子の演技が高く評価され、1983年のモントリオール世界映画祭において主演女優賞を受賞をしました。 お腹が空く!料理が印象的な映画おすすめTOP15を年間約100作品を楽しむ筆者が紹介! 天城峠を舞台にした松本清張の同名小説を映画化したサスペンスドラマ。1983年公開。 14歳の少年と娼婦が旅していた天城峠。 映画『天城越え』を bd/dvdで観る方はこちら. 雨の日に観たい!雨が印象的な映画おすすめTOP15を年間約100作品を楽しむ筆者が紹介. 映画『天城越え』作品紹介 (c)1983 松竹株式会社. 天城越えを無料で見るには、天城越えの配信を最終回までみるには? 映画『天城越え』を無料で観るなら、U-NEXTがおすすめです。 31日間無料 で観ることが出来ます。 tbsドラマ 「天城越え」このドラマは、松本清張原作の作品で、映画化にもなり、連続テレビにもなりspドラマにもなっているという作品。因みにどの作品に対しても何かしら賞をとっているという、作り手も気合を入れて制作している原作みたいですね。 紅白2020石川さゆり『天城越え』動画の見方は? ... するとチケット代が600円引きになる600ポイントがもらえるし、無料トライアル期間中でも映画 ... コロンバンお楽しみお菓子ボックスが即売り切れ!在庫や再販は?中身ネタバレや口コミも 2021.01.28; 下記フォームにペンネーム、評価、感想をご記入の上「投稿を確認する」ボタンを押してくだ … それにしてもハナを演じた田中裕子さんの艶っぽいこと!気だるさも、強情な演技も素晴らしいです。建造がハナと過ごしたシーンはとても淡くて、筆者は女性ながらまるで思春期の少年になったような感覚になり、ドキドキしながら鑑賞しました。カテゴリー分類の「ハラハラドキドキ」は、サスペンスのハラハラというより、青春の“ドキドキ”であります。, ディストピア映画のおすすめ人気ランキングTOP25!恐ろしい管理社会にゾッとする…!. ヘレナ・ボナム=カーター出演おすすめ映画TOP15を年間約100作品を楽しむ筆者が紹介! 松本清張氏の短編小説から生まれた映画とさらにそこから生まれた演歌に思いを致します。田中裕子さんの映画はいつか見てみたいです。, 賞を受けるような作品なのか?という感じ、ただ日本の隠したい闇を描いてる部分はある (SH)(D)渡瀬恒彦(出演),田中裕子(出演),吉行和子(出演),三村晴彦(監督), テレビはでこのドラマを見たことがあります。配役は憶えていませんが、石川さゆりさんの「天城越え」が発表されたとき、この小説に啓発されたと思いました。少年の純粋な気持ちと母や叔父への感情そして殺意がそのまま歌にはならないけれど、少年を女性に置き換えて作られた歌詞は、まさに圧巻だなと感じました。 「天城山殺人事件」という調書の印刷を依頼しに来たのだが、 小野寺はその原稿を見て激しい衝撃を受け、14歳の頃を思い浮かべた。 小野寺は少年の時、川端康成「伊豆の踊子」のように一人で天城越えをした。 DVD > 日本のミステリー・サスペンス映画SHOCHIKU Co.,Ltd. 天城越え 感想・レビュー投稿. 映画『天城越え』作品概要. 繁華街の中を年老いた男が足を引きずりながら歩いています。老人の名は田島松之丞、凄腕の刑事だった男です。過去の捜査資料の印刷を依頼するため、静岡にある港印刷所を訪ねてきたのでした。同じ頃港印刷所の社長小野寺建造は医師の診察を受けていましたが、詳しい検査が必要だと知り、漠然とした不安に襲われていました。会社へ戻ってきた建造は田島が置いていったという資料を見て愕然とします。天城山の土工殺し事件と記載された資料は彼に少年期の悲しき思い出を呼び起こさせていきま … 映画「天城越え(1983年) 」ネタバレあらすじと結末・感想|起承転結でわかりやすく解説! |hmhm[ふむふむ] 映画「天城越え(1983年) 」ネタバレあらすじとラストまでの結末・動画やみんなの感想を掲載。 起承転結でわかりやすく徹底解説しています。 基本的にこういう時代背景は好きだが、嫌なぶふ, サスペンスとしてのおどろおどろしさは強くありませんが、古い映像が妙に不気味に感じました。神秘的な森林の風景に、別世界の入り口を思わせる天城トンネル。そしてハナの赤い襦袢に、おしろいの中に浮く真っ赤な口紅…。怪しげな雰囲気は満点です。
^ 三村『「天城越え」と加藤泰』に加えて、 『松本清張傑作映画ベスト10 第3巻 天城越え』(2009年、小学館)、『週刊 松本清張』第6号 21頁を併せて参照。 ^ 三村『「天城越え」と加藤泰』参照。 ^ 林『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』28頁参照。 天城越え-人生というアナロジー、すべてが優れた映画だと思うけど多少の不満もある。 渡瀬恒彦の老け役がそのひとつ。 21世紀になってもギラついてるあの人が、あの若さで老人を演じるのに無理がある。 ただの怪しい人にしか見えない。 2012年9月11日 竹内みちまろ. 大正末期、天城峠で起きた殺人事件。ベテラン刑事と若い刑事の2人が捜査をするが事件は迷宮入り。事件当時若かった刑事の回想シーンでドラマは始まる。家出をした少年が天城峠で出会ったのは優しい娼婦。やがて少年の一途で純粋な心が・・・。 映画の時間では「天城越え」を見た感想・評価などレビューを募集しています。. 松本清張の「天城越え」読まれま … 「元旦特別企画・松本清張原作「天城越え」」のあらすじ ドラマ「元旦特別企画・松本清張原作「天城越え」」のネタバレ. 1983年2月19日公開 脚本・監督/三村晴彦 音楽/菅野光亮『天城越え』 主題歌 「季節のない森」 MIDI編曲版。編曲/Shiden21ko 映画「天城越え(1983年) 」ネタバレあらすじとラストまでの結末・動画やみんなの感想を掲載。起承転結でわかりやすく徹底解説しています。天城越え(1983年) のストーリーの結末・感想や感想を含んでいるので、観ていない方はご注意ください。この映画のカテゴリーは サスペンス映画 です。